外壁塗装工事はどのように進んでいく?具体的な流れをチェック!

公開日:2021/12/15  

外壁塗装工事が始めての方の中には、「どのような流れで工事が進んでいくのだろうか?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか?一見塗料を塗るだけと思われがちな外壁塗装ですが、実際は数多くの工程が必要になります。ただ事前に流れを把握しておけば不安の解消にもつながるので、今回は工事の流れや施工期間について解説いたします。

外壁塗装の施工に入る前までの流れ

施工に入る前にはまず、業者への「問い合わせ」から始まり、連絡を受けた業者は1~2日後に自宅に訪問して「現地調査」を行ってくれます。

現地調査では専門の診断士が相談や要望をヒアリングしつつ、外壁の確認はもちろん、建物の築年数や劣化具合、土地環境に使用塗料なども細かく確認し、必要な場合には応急処置も行ってくれます。なお現地調査にかかる時間は30分~1時間ほどで、この時点までならほとんどの業者が無料です。

そして現地調査が終わってから1~2週間後、再び業者から正式な見積もり連絡が入り、とくに問題が無ければ「契約」へと進み、本格的な打ち合わせが始まります。その後2週間~1か月以内には工事が開始される流れです。

外壁塗装工事の施工から引き渡しまでの流れ

外壁塗装工事の流れは主に「1.挨拶周り」「2.足場仮設・シート設置」「3.高圧洗浄」「4養生・下地調整」「5塗装開始」、「6最終チェック・引き渡し」の6ステップにわかれています。この項目ではそれぞれの工程ごとに解説いたします。

1.挨拶周り

外壁塗装には高圧洗浄機や足場仮設による騒音の他、塗料の飛散などの恐れがあります。そのため業者は工事開始前に工事の内容・期間を説明しに挨拶周りを行います。ただ施工主も同じく挨拶周りをしておけば余計なトラブルを避けられるので、できれば行っておきましょう。

2.足場仮設・シートの設置

挨拶周りが済むと本格的な工事に入ります。とはいっても外壁は手の届く範囲ばかりとは限りませんので、まずは家全体に足場を仮設して、塗料飛散防止のためのシートも設置します。この時工事には不必要な障害物(植木鉢や置物など)は動かす必要があるので、大事な物があれば事前に動かしておいた上で「これは大事なものなのでご注意ください」と一言伝えておくとよいでしょう。

3.高圧洗浄

足場仮設とシートの設置が終われば家全体を高圧洗浄機で洗い流します。こうすることで古い塗料に付いている汚れやカビを落とすだけではなく、その後に控えている塗装工事においても塗料の密着性を高める効果があります。

なお高圧洗浄の際には、家の中に水が入ってくる恐れがあるので、窓はきちんと閉めて鍵もかけておきましょう。ちなみに高圧洗浄は家全体を丸洗いしてくれるので、窓やシャッターなど、普段洗わない個所もまとめて洗ってもらえるメリットがあります。

4.養生・下地調整

養生とは、塗装しない個所にシートやテープを貼って塗料の飛び散りを防ぐ作業を指します。窓やサッシ、屋根や玄関周りに至るまで、塗装しない個所はくまなくシートやテープを貼られるので、家の中は完全密閉になります。そのため、この間は洗濯や換気もできません。もし換気が必要であれば、事前に申し出ておきましょう。

養生が終わると外壁のひび割れや錆(さび)などの劣化部分を補修したり、チョーキング(劣化した外壁に付く白い粉)を落としたりする下地調整が行われます。なお下地調整は外壁塗装において、最も重要な工程といわれています。

というのも、下地調整の良し悪しが塗料の密着性と耐久性に関わっていて、作業が不充分だとどれ程塗料を塗ってもすぐにはがれてしまうからです。したがって手間も費用も一番かかりますが、塗装よりも「下地調整に力を入れています」とアピールしている業者であれば、信頼できる業者といえるでしょう。

5.塗装開始

養生・下地調整が終われば、ようやく塗装工事に入ります。なお塗装は1回塗れば終わりではなく、「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる3回塗りが主流です。業者によっては4回塗り、5回塗りの業者もいますが、少なくとも3回以上は塗る必要があります。これはなぜかといえば、塗料の密着性と耐久性を上げるためです。

6.最終チェック・引き渡し

塗装作業が終わると養生個所を外し、施工主立ち合いのもと最終チェックを行います。そしてどこにも不備が無ければ足場を解体し、現場を清掃すると再度付近に挨拶周りを行った後でようやく引き渡しとなります。また多くの業者は保証期間も設けているため、工事後に何か気になることがあっても、すぐに対応してくれます。

外壁塗装の施工にかかる時間とは?

外壁塗装の施工時間は、一般的な戸建て住宅で10日~14日間です。足場仮設から下地調整にかけてそれぞれ1日ずつ費やす必要があり、塗装作業では2~3日かかります。また塗料を乾かす時間も必要なので、それらの時間も含めると上記の日数が目安になります。

注意点として、外壁塗装は季節や天候条件によって工期が遅れることもあります。たとえば雨の日は塗料に雨が混ざると耐用年数が落ちるため、たとえ小雨であっても工事中止となります。風の強い日も塗料にゴミや埃が混じったり、飛散して近所に迷惑をかけたりする恐れがあるので作業ができません。ただし仮に工事が延期されたとしても、追加費用がかかることはありません。

最後に、施工におすすめの時期は、春と秋です。なぜなら、春と秋は空気が乾燥していて塗料が乾きやすく、施工しやすい環境だからです。一方で梅雨の多い6月と、台風の多い8月・9月は作業が遅れやすいので、避けた方が賢明です。

 

外壁塗装には塗装以外にも、足場仮設に高圧洗浄、下地調整など、さまざまな工程を行う必要があり、全体で10日~14日間ほどかかります。また天候や季節の関係で多少工期が延期されることもありますが、追加費用は発生しないのでご安心ください。お急ぎの方は工期を短くすることも可能ですが、それでも1週間程度はかかります。外壁塗装を検討の際には、上記の点を念頭に入れておきましょう。

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株式会社楽塗の画像 引用元:https://rakuto-kk.jp/

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