外壁塗装にアクリル塗料を採用するメリット・デメリット
外壁塗装に用いる塗料には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴や性質が異なります。そのなかでもアクリル塗料は、比較的定番とされやすい塗料です。本記事では、アクリル塗料で外壁塗装をするメリット・デメリットを詳しく見ます。塗料選びで悩んでいる人は、ぜひ本記事の内容も参考にしてみてください。
そもそもアクリル塗料とは?
アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。色は透明で、温度や湿度の変化に強い耐性をもっています。アクリル樹脂は加工が容易で、ボールペンやコップ、電子部品などさまざまな製品に使用されています。
1950年代から塗料として利用され、発色が良く、コストが抑えられるため人気を集めました。現在ではシリコン塗料やフッ素塗料の開発が進み、アクリル塗料の使用は減少しています。しかし、完全に使われなくなったわけではなく、いまでも一定のシェアをもっています。
アクリル塗料で外壁塗装をするメリット
アクリル塗料を採用するメリットには、以下の3つが挙げられます。
商品の種類が豊富
アクリル塗料は発色が良く、カラーバリエーションが豊富なため、使用する場面に合わせて最適な色を選べます。さらに、アクリル塗料は長い歴史をもつため、さまざまな種類の製品が市場に流通しています。
これにより、用途や好みに合った塗料を見つけやすいでしょう。具体的な製品としては、仕上がりが美しいタイルラックや、ツヤが長持ちするアスカⅡなどがあり、それぞれ異なる特徴をもっています。
このように、多くの選択肢のなかから最適な商品を選べることが、アクリル塗料の大きなメリットのひとつです。
扱いやすく施工の失敗が少ない
アクリル塗料は、ほとんどが1液型の塗料であるため、非常に扱いやすい特徴があります。1液型の塗料は、専用の溶剤や水で溶かして使うだけで、特別な技術を要しません。
とくにDIY向けに販売されている製品は、この1液型が多いため、一般の人でも簡単に使えます。さらに、職人の間でも使用することが多いため施工時にミスが起きにくく、熟練した技術者でなくても失敗を避けられます。
施工費用が安い
アクリル塗料は、ほかの塗料に比べて施工費用が安いことも大きな利点です。具体的には、アクリル塗料の施工費用は1平方メートルあたり1,500円前後です。この価格は、ウレタンやシリコン塗料と比較してもコストパフォーマンスに優れています。
これにより、予算を抑えたいと考えている場合でも、アクリル塗料は非常に有効な選択肢となります。安価でありながら、品質や耐久性においても一定の水準を確保しているため、費用対効果が高いと評価されているのです。
アクリル塗料で外壁塗装をするデメリット
アクリル塗料にはいくつかのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。アクリル塗料を有効に活用するには、以下のポイントを理解しておくことが重要です。
紫外線に弱い
アクリル塗料は、ほかの塗料と比較して紫外線に弱い特徴があります。塗りたては美しい仕上がりですが、時間が経つと紫外線の影響を受けて塗装面のツヤがなくなる可能性があります。
とくに外部に使用した場合、数年後には見た目が劣化しやすい点がデメリットです。これにより、外壁などに使用する場合は定期的なメンテナンスが必要となります。
ひび割れしやすい
アクリル樹脂自体が硬くなりやすい特性をもっているため、アクリル塗料も柔軟性が不足しがちです。塗料に柔軟性をもたせるため、可塑剤(素材を柔らかくする薬品)が添加されますが、可塑剤は時間の経過とともに空気中に抜けてしまいます。
これにより、柔軟性が失われ、塗装面にひび割れが発生する場合があります。とくに温度変化が激しい場所や外部で使用する場合には、ひび割れのリスクが高くなるでしょう。
耐久性が低い
アクリル塗料は、塗装後約3年から5年で色あせが目立ち始めます。そして、長期間放置するとひび割れが進行し、見た目が悪化するのです。
さらに、塗装面が剥がれることで雨水が建物内部に侵入し、構造的な問題を引き起こす可能性もあります。アクリル塗料の耐用年数は一般的に5年から7年程度で、ほかの塗料と比べて耐久性が低いため、定期的な塗り替えが必要です。
外の湿気が入りやすい
アクリル塗料は浸透性が高く、湿気を取り込む傾向があります。とくに梅雨の時期など湿度が高い時期には、外部からの湿気を内部に取り込みやすくなり、これが塗装面の劣化を早める原因となります。
湿気がこもることで、建物内の湿気対策にも影響を与える可能性がありますので、湿度の高い地域では注意が必要です。
まとめ
アクリル塗料は発色が良く、豊富なカラーバリエーションが魅力の塗料で、扱いやすさや施工費用の安さも大きな利点です。とくにDIY向けに適した1液型の製品が多く、誰でも簡単に使用できます。しかし、耐久性や紫外線耐性に劣り、ひび割れや色あせが早く進行します。そのため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。また、湿気を取り込みやすい性質をもつので、とくに高湿度地域では注意が必要です。アクリル塗料は短期的なコストパフォーマンスが良い一方で、長期的には頻繁な塗り替えが求められる点を考慮することが重要です。
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引用元:https://rakuto-kk.jp/
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