屋根の塗料には種類がある!それぞれの特徴を解説
屋根の塗料には、材料や性質によって様々な種類があります。そのため、デザインや機能性など、住人のニーズに合った選択が重要です。本記事では、屋根の塗料の種類やそれぞれの特徴と、塗料選びのポイントを紹介していきます。本記事を参考に、理想の屋根塗装を実現させてください。
屋根の塗料の種類とそれぞれの特徴
屋根の塗料は、その構成素材(樹脂)によって性能や価格が異なります。代表的な塗料には「ウレタン樹脂系」「シリコン樹脂系」「フッ素樹脂系」「無機塗料」の4種があります。
ウレタン樹脂系塗料
ウレタン樹脂系塗料は、耐用年数が8~10年、価格帯は1,700~2,200円/平方メートルと比較的安価なのが特徴です。柔軟で付着性が高く、光沢感のある塗膜を形成します。汎用性が高く、価格に対して満足できる耐久性を持つため、費用を抑えて塗装したい人向けです。ただし、耐久性は他の塗料より劣ります。
シリコン樹脂系塗料
シリコン樹脂系塗料は、耐用年数が10〜15年で、価格帯は2,300〜3,500円/平方メートルです。ウレタン塗料より耐久性があり、防汚性や耐熱性もあります。コストパフォーマンスが高く、種類が豊富なため好みに合ったものを選べます。
しかし、弾性が低くひび割れしやすいので、下塗り材との相性に注意が必要です。シリコン含有率が高いほど性能が良く、価格も変動します。水性と油性があり、油性は耐久性が高いものの、塗装時の刺激やにおいがデメリットです。水性塗料は環境に優しく、耐久性が向上したものもあります。
フッ素樹脂系塗料
フッ素樹脂系塗料は、耐用年数が15〜20年、価格帯は3,800~4,800円/平方メートルで、色あせや防汚性、耐熱性に優れています。防カビ性や防藻性もあり、初期費用は高いものの、メンテナンス回数を減らしたい人には向いています。
屋根塗装と外壁塗装を組み合わせる際、屋根にフッ素塗料、外壁にシリコン塗料を使うと効率的です。
無機塗料
無機塗料は、耐用年数が20年以上で、価格帯は4,300〜5,500円/平方メートルです。無機物(鉱物、ガラスなど)をベースとするため、耐久性や耐熱性が非常に高い特徴があります。
しかし、有機塗料に無機物を付加したものなので、性能はベースの有機塗料に左右されがちです。また、無機物の含有量でも品質に大きな違いが生じます。選ぶ際は信頼できる大手メーカーの実績ある商品を選ぶと安心です。
特殊な性質・機能を持つ塗料も存在する
屋根や外壁に用いる塗料には、基本的な4種類の他にも特殊機能を持つ塗料もあります。
遮熱塗料
遮熱塗料は、文字通り熱を遮る機能を持ち、屋根や外壁に塗装することで室内温度の上昇を抑えます。省エネ効果があり、ヒートアイランド現象の抑制も期待できます。ただし、夏の暑さは緩和できても冬の寒さには対応できません。
遮熱塗料には、ウレタンやシリコン、フッ素などさまざまなグレードがあります。塗膜が汚れると反射機能が低下するため、防汚性の高い塗料を選ぶのが重要です。
断熱塗料
断熱塗料は、熱の出入りを抑制する塗料です。夏は外部からの熱侵入を防ぎ涼しさを維持し、冬は室内の熱が外に逃げるのを防ぎます。ただし、塗膜自体は断熱材のような厚みを持たないため、内装に併用するなどの工夫が必要です。
また、遮熱と断熱機能を組み合わせた塗料を使用することでより効果を発揮します。
ラジカル塗料
ラジカル塗料(正確には「ラジカル抑制塗料」)は、塗膜の劣化因子である「ラジカル」を抑制・封じ込める機能を持ち、高い耐久性を発揮します。これにより、塗膜の寿命が延び、長期間にわたって建物を保護します。
こうした特殊塗料を適切に選ぶことで、塗装の性能を高め、住環境の快適さを向上させることが可能です。
塗料を選ぶ際のポイント
屋根の塗料選びは、種類やグレードが豊富なため、一つを選ぶのは難しいかもしれません。その際は、選定のポイントとして「耐用年数」を基準にするのが有効です。まず「どのくらいの耐久性が欲しいか」を明確にし、それに基づいて選びます。加えて、特殊な機能を持つ塗料が気になる場合は、予算と照らし合わせながら検討することが大切です。
例えば、遮熱塗料は暑い地域に適しており、汚れにくい塗料は環境が厳しい場所に向いています。「汚れにくい塗料が欲しいが高グレードのものは予算的に難しい」というケースでは、同じグレードの塗料でもツヤありを選ぶと防汚性が高い点を活用できます。ツヤあり塗料は汚れの付着を防ぎやすいため、予算を抑えながら防汚性を高められるでしょう。塗料選びでは、地域の特性も考慮することが大切です。
例えば、夏の高温が厳しい地域では遮熱効果のある塗料を、汚れが付きやすい環境では防汚性のあるものを選ぶなどの配慮が必要です。また、選定が難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。経験豊富な塗装業者は、個々のニーズや予算に合わせた的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。
まとめ
屋根塗装には、ウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料といった主要な4種の塗料があり、それぞれ耐用年数や価格が異なります。ウレタンは手頃な価格で汎用性が高く、シリコンはバランスが良く、防汚性に優れています。フッ素は長寿命で、無機塗料は最高の耐久性を誇るのが特徴的です。さらに、遮熱や断熱機能を持つ特殊塗料もあり、これらを選ぶことで省エネや快適性を高める効果があります。塗料選びのポイントは耐用年数や地域特性に合ったものを選び、専門家のアドバイスを活用することが大切です。これにより、最適な塗料選びと持続的な満足が得られます。
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引用元:https://rakuto-kk.jp/
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